読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

安直マン日記

割とちょろい腐女子

機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ 第46話感想

 

 

 46話がやって参りました。

 

 サブタイトルの「誰が為

 各人の仲間に懸ける想いがそこかしこで語られた回でした。

 

 

 目次(今回は割と時系列順ですが、文中で少し前後します)

  1. 撤退・三日月とジュリエッタの執念
  2. ガエリオとマクギリス、石動の最期
  3. デルマの涙と昭弘、戦いに追い立てられる鉄華団
  4. ヤマギの叫びとシノの想い
  5. 失ったものと、迷いを断つこと

 

 

 

①撤退・三日月とジュリエッタの執念

 窮地に追い込まれた鉄華団とマクギリス陣営。本物のダインスレイヴを実装したフラウロスによる突撃作戦は、ジュリエッタの必死の足留め、執念の一刀で失敗に終わり、シノは悲惨な最期を遂げることになります。

 シノの死に衝撃を受ける鉄華団とオルガ。シノの遺体回収を叫ぶオルガに掴みかかってそれを止めるユージン。シノの想いを理解しているからこそ、作戦を続行して逃げ、余計な犠牲を増やさない決断をしたのでした。

 その後ホタルビはカルタ戦でも使用したナノミラーチャフを散布し、自爆。鉄華団も数多の犠牲を出しながら戦線から離脱していきます。

 

 初めてオルガの命令を完遂することが出来なかった三日月。追い縋るジュリエッタに凄まじい怒りの感情をぶつけます。

 三日月の怒りって物凄く冷たいんですよね。他の感情が削ぎ落とされたように表情が消えて、ジュリエッタへの殺意だけを濃縮して斬りかかるさまが正に悪魔の一人バルバトスそのものといった様子で、ジュリエッタに「最早人間では(ない)」と言わしめるほど。あっこれはジュリエッタ生きて帰れないぞ……と思いました。

 ラスタルへの忠誠心を露わに、例え力で敵わなくとも、ここで死のうとも、命令を完遂して三日月に勝つ。ジュリエッタの執念の叫びに思わず彼女を応援したくなったのですが、その叫びの最中にバルバトスの一撃がコックピットを襲う。クランク二尉かな?

 敵が何を信条にしていようと知ったこっちゃないから死ね、と言わんばかりの「ごちゃごちゃうるさいんだよ」。もうどっちが悪役か分からないくらい酷い響きなんですが、これほど冷酷でなければ彼は今までの戦いで勝ち続けてこれなかったのですから、やはりこの言葉は三日月が鉄華団を守る三日月であるが故のものですね……

 

 ちなみにこの後ジュリエッタガエリオによって救出され、一命を取り留めた後の様子が描かれます。三日月の殺意を前にして「恐怖を抱いた」と真顔で語る彼女は、人間てらしくありながらも、かなりタフなハートを持っているな~と思いました。今後戦うことを辞めてしまってもおかしくないくらいの恐怖だったと思います……それにしても「悪魔に心臓を握りつぶされるような冷たさ」ってとんでもない表現だ……とても主人公に向けた言葉とは思えない……

 彼女の口から「人間として強くなる」という言葉が出たことで、彼女が阿頼耶識手術を受ける事はまず無くなったなと。それを聞いて「それがいい」とどこか安心した様子のガエリオは、やはり阿頼耶識手術を「追い詰められた末に手を伸ばす禁忌」として捉えているんでしょうね。

 

 

 

ガエリオとマクギリス、石動の最期

 鉄華団の決死の作戦を横に、ガエリオとマクギリスはそれぞれの乗るガンダムフレームで激闘を繰り広げていました。キマリスとバエル双方に阿頼耶識が搭載されている為かその戦闘スピードは凄まじく、石動も援護に入る隙がありません。

 しかし本当にバエルには対MSにおける必殺技の類は無いみたいですね……持っている剣もキマリスのドリルほどの破壊力のある武器ではないみたいですし、これではバエル持ち出しても今のところ全く良い所なしだぞマクギリス……この先モビルアーマーがわんさか飛び出す展開になったら、変わるかもしれないですがね……

 

 現状アインデバイスを搭載した疑似阿頼耶識を使用しているガエリオに対しマクギリスは彼の矛盾を突きますが、その言葉にガエリオが返した言葉は

これがお前の心を救ってやれなかった俺自身のけじめだ

お前の信じる力でお前を殺した時、俺達はようやく分かり合えるだろう」。

 

 自分がマクギリスを救ってやれなかったばっかりに、マクギリスは歪んだ理想を抱き周囲を利用して逆賊となった。だからその理想と野望ごとマクギリスを殺す(止める)のが自分のけじめなのだ、と。実際ここまで四面楚歌になっても尚足掻き続けるしかないマクギリスの現状を思えば、ここで殺さなきゃ彼は止まれないと思うのは分かるのだけど……

 持たざる者のマクギリスが努力ではどうにもならない類のあらゆる力から踏みつけにされてきた過去を経てようやく勝ち取った「力」を、既に持つ者であるガエリオが同じ力で打ち砕くことでマクギリス自身を否定する、って物凄~~~~くマクギリスのアイデンティティをぼろぼろに破壊する行動で、その方法だとまず分かり合えないんだけど……?!と目を剥きました。

 その方法でマクギリスを救えると考えるガエリオを「いかれているな」と鼻で笑えてしまうほど割り切ったマクギリスも、「正気故だ」と本気で返すガエリオも、ああもうこの人たちはこういう人間なのだと、永遠にこの2人は平行線なんだと。

 これではどっちが死んでもお互いを理解できないで終わるし、そもそももうガエリオもマクギリスも「こういう人間」として完成してしまった以上、最後までどうにもならない、死んでも分かり合えないということかと思っています。

 

 戦いの最中、アルミリアに貫かれた左手の傷が痛む様子のマクギリス。傷が痛み、一瞬の隙が生まれた彼にガエリオのドリルが襲いかかりました。あわや直撃かと思われたその瞬間、2人の間に絶叫と共に飛び込んできたのは腹心・石動。コックピットを直撃したドリルは石動の身体を貫き、彼は最後の力を振り絞ってマクギリスに逃走の機会を遺したのでした。

 

 マクギリスが「すまない」と彼の死を悼む表情を見せたことが、石動は彼にとって同じ理想を追う信頼出来る部下であり、友情は生まれなくとも使い捨ての駒以上の存在だったのだと答え合わせをされたように感じました。

 コロニー出身者で地球での差別に見舞われていた石動は、形は違えど信頼出来る上官に出会ったアイン・ダルトンとよく似た来歴を持っていました。

 自分を認めてくれた上官の為に戦うこと(上官に生きる意味を見出すこと)と、認めてくれた上官の理想を共に叶えることと(上官と共に夢を見ること)で、2人の生き方や戦いに臨むスタンスは違っているのですが、身を呈して上官を守り、利他に生きるさまには共通するものがありました。

生まれつきボードウィンの名を持った貴方には分かるまい。私は、准将の……」最期の瞬間、石動は血に混じって涙を流すのですが、それが彼の今まで生きてきた人生とマクギリスの夢に懸けた気持ちを表わすようで胸が締め付けられる思いでした。どんな形だって、キャラクターが死ぬのは苦しい。

 ガエリオはマクギリスの理想は「まやかし」であり、今は覚めてしまった、過去の夢なのだと語りました。これまでの行動から、彼が一期の頃に語っていた夢を捨て去ってしまったことは何となくわかっていたのですが、まやかしとまで言い切るとは思っていませんでした。

 持たざる者が権力を握ることを願っても、それは願うだけ無駄なのだと、ガエリオラスタルの元で過ごすうちにその着地点に降り立ったのでしょうか。

 ラスタル陣営の砲撃によって鉄華団のMSが撃墜されていくシーンの中で語られる言葉に、それならもうこの現状はどうしたって覆らないし、ガエリオはこれからも弱者から搾取する側に回り続けるということなのか、と考えてしまいました。

 

 

 

③デルマの涙と昭弘、戦いに追い立てられる鉄華団

 作戦によって多くの犠牲者を出した鉄華団の中に、疲れと困惑が見え始めました。今週もザックがこの現状を憂いた発言をするのですが、その言葉はハッシュとデインによって一蹴されます。

 視聴者の意見にもっとも近いであろうザックの考えは、「帰る家があり、学校で教育を受けた、恵まれていて他の選択肢を選ぶことができる者の意見」であると。目の前の戦いを選ぶしか道がなく、また選ぶ以外に道を見つけられない彼らは、現状を受け入れて戦うしかないのだと。本当に「貧困」と「教育」のもたらすものの大きさを痛感させられるストーリーです。

 

 先の戦いで左腕を負傷したデルマ。運が良かったと励ますダンテやチャドの言葉に、「ここで終わっても良かった」「半端な状態で生き残っても役に立てない」とこぼします。

 これはもう彼らがヒューマンデブリ出身であるからこその悲しい言葉ですが、そんな彼に昭弘がかけた言葉がありがとう。お前とこうして話が出来ることが嬉しい」「生き残ってくれてありがとな、デルマ・アルトランド

 沢山の大切な人との別れを遂げてきた昭弘だからこその重み、ヒューマンデブリ出身のデルマに対してデルマ・アルトランドそのものを認め、愛情を注ぐ言葉に涙が出ました。同じ姓を与え、家族の形を作りなおす彼らの生き方は、戦いの最中にあってもとても美しい人間愛だと感じました。本当に昭弘は人としての厚みがあるキャラクターです。

 

 作戦の失敗を受けて、再び計画の練り直しにかかる鉄華団とマクギリス。

 戦いの舞台を火星に移すことで、地球圏の勢力を凌ごうと持ちかけるマクギリスですが、もうそんな上手くいく訳ないだろムードがプンプンしています……しかしえらい偉そうだなマクギリス!!君がバエルでテンション上がってる間にとんでもないことになってるんだからな自覚してくれよ!!!

 犠牲を払ってまで火星における権力を得る事に難色を見せ始めるオルガですが、散った仲間がいるからこそ戻れないのだと、マクギリスは退路を丁寧に断っていきます。

 

 こういう会話がされる時点で、当初描いていた形の彼らの勝利はまぁまず無いなといったところですが、気になったのは戦いの場が火星に移ること

 先にCパートの話に移るのですが、今後マクギリスが頼る予定だった火星支部のプロト本部長はラスタルと内通しており、マクギリス陣営のアーレス(ギャラルホルン火星支部の基地)への入港を拒否されているんですよね。

 そうなると恐らく鉄華団の火星本部を頼ることになり、そちらに進路変更を余儀なくされると思うのですが、多分ラスタル陣営が追い掛けてくると……火星本土でMS戦が繰り広げられると、埋まっていたモビルアーマーがガンガン起動してしまうのでは……?厄災戦再発するのでは……??

 ここまでくると残り5話で収拾がつくのかな?なんて思ったのですが、そこがかなり気になったというか、あんなに大暴れしたMAがあれで終わりかな?ラスボスになるならMAしか無いんじゃないか?という予想含めてビクビクしています。

 

 

 

④ヤマギの叫びとシノの想い

 大きなアガリを求めた末に多くの犠牲者を出したことを悔やむオルガ。これまで邁進してきたのは、ひとえに家族に満足な暮らしを与えたいがため。そんなオルガの迷いに、ヤマギが悲痛な叫びを漏らします。

 「泣き言ですか?……皆あんたの言葉を信じて死んでったんだ。なのに、あんたがそんな腑抜けててどうするんですか!

 このヤマギの言葉は、ユージンがこれまで言いたくても言えなかった言葉だったとユージンは語りました。私は今まで散々「もっとオルガに盾つけユージン!」なんて言ってたんですけど、彼は言いたくても言えなかったと。オルガの苦しみにどこか遠慮していたんですね。

 それでも実際は「せめて決めたことなら迷うな」とユージンの立場的に言わなきゃいけなかった場面も多々あったんですけど、あまりにも彼の気持ちが板挟みになりすぎますよね……ここまで事態が悪化しなければオルガの負担を増やすばかりで叩きつけられない言葉だったかもしれません。

 

 心が不安定になっていることに動揺している様子のヤマギに、過去のシノとの会話を伝えるユージン。その内容は、シノのヤマギも含めた団員全員への大きな愛情を感じさせるものでした。

 ヤマギがシノに恋をしていたと作中で明言するとは思わなかった。

 しかもそれをシノが自覚してるとは思わなかった。

 テレビの前で唖然としました。でも凄く良いことだなと感じてます。

 

 時系列としては雷電号が配備された以降なのでかなり最近ですが、「ヤマギって俺のこと好きなのかな?」に「ハァ?今更かよ」と、男子高校生みたいな会話が繰り広げられていました。ユージンがそんな反応するくらい、ヤマギの気持ちは鉄華団の間でかなりバレバレだったみたいですね。わかりやすかったもんね……

 

 ヤマギの気持ちに対して「家族でどうとか、ぴんとこなくて」とシノは首を捻ります。同性間であることはさして問題ではなく、家族であることがひっかかる様子です。これにはユージンも「あ、そっち?」と虚を突かれた風でした。

  そしてそんな秘密を持ったヤマギのことも、沢山の個性のある鉄華団の面々の中で「俺なんかを好きになってくれる物好き」としてまとめて守りたい存在だと受け止めるシノの器の大きさが描かれていて、こういうシノだからヤマギも好きになったのだと納得出来ると同時に、とても切ないシーンでした。

 45話の別れの前のやり取りも、シノはヤマギの気持ちに気付いていたのだと思うと、あれは彼なりに精一杯ヤマギの気持ちを汲んだ言葉の数々だったのだと、一層彼の死が惜しくてなりません。

 シノの遺志を知り、共に鉄華団を守るのだと気持ちを一つにしたヤマギ。彼の拭った涙の粒が溶け合う描写が、シノの覚悟がヤマギにも宿ったと表しているようでした。

 

 驚きと悲しさで胸が散々かきまわされましたが、今回のエピソードは出自や育ち、持つ属性によって多くが区別され、差別されるギャラルホルンに対し、あくまでそこに集った「個」を評価する鉄華団の在り方を違う面から描いたエピソードとも取れるな、としみじみ感じました。

 

 

 

⑤失ったものと、迷いを断つこと

 大きすぎる犠牲を出した鉄華団に、これまで自分が口にしてきたのは嘘だったと自らを責めるオルガ。そんな彼に、三日月は嘘をつかせたのは俺だと返します。

 オルフェンズのキャラクター間の心理描写は本当に秀逸だなぁ……と思ったのですが、これまで三日月はオルガが何を命じても、自分が命令を遂行すればオルガの語った未来は嘘にならないそう信じてここまで戦っていたんですね。

 それが今回のジュリエッタとの戦闘で、「オルガの言葉を嘘にしてしまった」と三日月は責任を感じ、悔しさを滲ませています。そんな三日月の様子に、オルガは今一度自分は信頼され、常に仲間と一心同体でここまで来たのだと実感するのでした。

 そしてそれを噛みしめたオルガが出来る事は迷わないこと。向かう道が何であろうと、常に仲間の為にと前を向いていること。

 ついついより犠牲の少ない道を選んでほしいと思ってしまいがちですが、彼らにはせめて誰に強制されたのでもない、自分が選んだ道だと自信を持って進めるだけの決断をし続けてほしいと思いました。

 

 

 

 もうどうしたらハッピーエンドになるんだと頭が痛いですが、これから鉄華団がどうなるのか、辛くとも希望が残る最後とのことですので楽しみにしていきたいと思います。今週も疲れた……

 次回予告はマクギリスでしたね…………「生け贄」…………マクギリスは何を生け贄にして何を得るつもりなんでしょうかね…………(怖い)

 

 

 

 

機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ 第45話感想

 

 

まだ決まった訳じゃないから!!!!!!

 

 もう正直45話は観返すのすら辛いので感想書くのもきつい……Twitterでひとしきり現実逃避して、遺体も映ってないしオルフェンズの涙もかかってないので、まだ生きてる!!!!と自己暗示をかけてこれ書いてます。
 しかしフリージアの入りが絶妙過ぎたので、もう状況が出来上がってる気がしないこともないですがやっぱり信じないぞ!!!!!!!

 

 

①本領発揮したラスタル・エリオン

 これまで何が起きても動じず、その実力が隠されてきたラスタルでしたが、45話は彼の月外縁軌道統制統合艦隊長としての能力が遺憾なく発揮されました。
 数で勝る彼らは練度の低い革命軍を中心に叩き地球外軌道統制統合艦隊との分断を図り、革命軍側に禁止兵器・ダインスレイブを搭載したMSを紛れ込ませ自陣に向けて砲撃、その事実を逆手に取り「報復」を建前に予め用意していた大量のダインスレイブで一斉砲撃を行います。おまけに敗戦処理を視野に入れ、地球外縁軌道統制統合艦隊への過度な攻撃を控えるなどその軍師ぶりはオルフェンズ内でトップレベルの描写でした。

 イオク様も若干引いていた様子のラスタルの戦術でしたが、戦力で勝るものとして一番効率的とはいえダインスレイブの下りは「侵略戦争じゃあるまいし……」とただ圧倒されました。
 もうモビルスーツとかいらないのでは??ダインスレイブ撃ちまくってれば勝てるな???
 ていうかいくらなんでも一発撃ちこんできたものに対して、返す物量が多すぎて世間的に茶番だってバレないかな??
 とにかくラスタルジュリエッタに「足留めしろ」と命じたあたりも含め、戦争のやり方を知っている「大人」としてマクギリスや鉄華団と完全に対をなす存在だと強調されていますね。

 

 

ガエリオ石動マクギリス

 バエルの剣を振りかざし、革命軍を鼓舞するマクギリス。その彼を「ハーメルン」と揶揄するガエリオ
 ヴィダールの装甲を外し、本来のキマリスの姿を表したガンダムフレームに乗り込むガエリオと石動が初めて直接対決をした回でした。
 ガエリオは終始マクギリスの行動を知りながらも彼に付き従う石動を問い質すのですが、対する石動は「そんな感傷的な関係は望んでいない」「自分の願いは准将の創り出す未来を見ること」「その礎になるのなら本望」と返します。
 石動を庇ったマクギリスが「まだ死なれては困る」と口にすると、ガエリオは「手駒としてだろうが」と怒りを顕にする。
 ここで表れたガエリオの怒りは、
自分やカルタだけでは飽き足らず、再び側近を利用して使い捨てようとしているマクギリスに対する怒り
自分を殺して利用する程に理想の具現化に取り憑かれているマクギリスの本性を知りながら尚も付き従う(ガエリオ基準で)愚かな石動に対する怒り、このどちらもが含まれていると思います。
 ガエリオが人が人と手を取り合う理由として「友情」「愛情」「信頼」などが必要だと思うのに対して、マクギリスや石動は目的の為に他人を利用し、またされるのは当然であり、そこに求められるのは共通する目的のみであると考えているのなら、まぁお互い理解出来ないのは当たり前ですよね。
 お互いに相手の話全然聞いてない上に、マクギリスは完全にガエリオを煽っていて、観ながら「喧嘩してるなぁ……」とか思っていました。
 長年親友だと思っていた相手に手酷く裏切られた上、目の前で「私の求めるパートナーとは石動のような者だよ」とでも言わんばかりの態度を取られたら普通に腹立ちますよね。
 マクギリスがガエリオの神経を逆撫でして彼の戦い方を崩させようとしているのなら上手いと思いますが…… 

 ちなみにやっぱり気になっているのですが、ガエリオはどの辺でマクギリスの理想を「歪んだ理想」と捉え直したのでしょう。

 自分を裏切ってでも叶えたい理想に価値はない、くらいの感じで捉えているのかな?やっぱりガエリオは「裏切りに対する怒り」を原動力に、その他全てのこれまで築き上げた思想を投げ打って(人体に機械を埋め込むことへの嫌悪など地球的思想を含め)、戦っているのだろうか。

 

 

③追い詰められた鉄華団シノヤマギ

 月外縁軌道統制統合艦隊よる大量のダインスレイブ砲撃により、全戦力の半数以上を失った鉄華団とマクギリス陣営。
 物資も少なく危機的状況の中、鉄華団が選んだのは敵の目の前に踊り出し、フラウロスに搭載した本物のダインスレイブを撃ち込む突撃作戦でした。

 フラウロス変形の頃に戻りたい気持ちが強い。もっと言うなら火星の王の話が出た時まで戻ってやり直してほしい。そこで協力先を失ったマクギリスの計画が頓挫しようが知ったこっちゃないからこの戦争への参戦を回避してほしい。
 シノとヤマギの関係なんですけど、これはもう物凄く真剣に描写されているなとしみじみ思いました。
 孤児であるシノには鉄華団そのものが彼にとっての家族ですが、そこから一歩踏み込んだ特別な何かをヤマギが握っていると。そしてヤマギにとってシノはかけがえのない存在であり、「シノが」生きていてくれなくちゃ駄目なのだと、彼の涙がはっきり描いてくれました。

 45話前半からシノがこれでもかってレベルでフラグを立てていくので、まさかな……そんなまさか……なんて言っていたら、そのまさかだよ!!!やめろ!!!突撃するな!!!引け!!!!!


 オルガには辛いとは思うけど、そこで折れずに断固として引く選択を固持して欲しかったです。被弾したホタルビを盾にすると言っても、軌道を読まれて狙撃される可能性の方がずっと高い作戦だから、逃げるくらいなら死ぬとでも言うのかと……そういう特攻の様なやり方にはストップかけてほしかった
 こっち側の叫びをまたも代弁してくれるザックはもう完全に常識人枠で、多分この子は生き残るだろうなと思っています。鉄華団を組織として存続させるにはザックが必要なんじゃないかな。

 

 そんな不安と不満があっても彼らの作戦は進行し、シノは骨折した左腕を操縦桿へとヤマギに縛り付けてもらい、決死の突撃作戦に出ます。
 一番隊隊長として鉄華団を守り常に前線に出ることを選ぶシノと、整備班としてただ彼の帰りを待つしかないヤマギ。
 氷の華を上げた時も今回も、シノの死の可能性に対してヤマギが声を荒らげるのは、彼がただ一途にシノの無事を祈っているからに他ならず、そんな残す者と残される者の対比を、戦闘員と整備員の共に戦場に立つ者同士で描くことがこんなに悲壮なものになるとは、もうただただショックで気が塞ぎました。

 怪我を押して出撃したシノの一瞬の躊躇いを、ジュリエッタが放った執念の剣が弾き、ダインスレイブは戦艦の横を掠って飛び去っていく。
 悔しさに任せたシノの咆哮の凄まじさ、村田さんの演技は本当に真に迫るもので、叫びながら突進し、敵の炎に焼かれていくさまが痛々しくて辛くて、こんな無念な最期があっていいのかとやっぱりまだ受け止めきれていないです。鉄華団を取り巻く戦局も、危機的状況下での彼らの選択も、もっとこうしていれば良かったという思いが次々湧いてきて、とてもじゃないですが心の整理が付きそうにないです。
 心の整理しようと書きだした感想の筈なのに思い出してもっと辛くなってるのでもうこの辺でやめておきます。

 

 

 日曜日にどんな結果が待っているのか分かりませんが、残りの数日はひたすらにシノが「やっちまったな」なんて言いながら帰ってくる可能性に賭けながら過ごしたいと思います。


 頼むよオルフェンズ、王道のサクセスストーリーでもいいんですよ。頼むよ!!!!!!

 

 

 

 

機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ 第44話感想

 

 だいぶ更新が滞りましたが生きています。

 残された人生の夏休みを謳歌せよと海外旅行行ってみたり、TRPGに手を出してみたり、春からの職場でバイトしてみたり、全然予約取れない教習所にブチ切れたり(自業自得)していますが、元気です!オルフェンズも毎週観てます!!

 

 

 先週の放送によってマクギリス贔屓の私の心はズタボロになり、ヴィダールくん改めガエリオ・ボードウィンの思考がやっぱり分からなくて混乱したりもうひどかった。

 

cmcm-ch.hateblo.jp

 33話が放送されたときに書いた記事を沢山の方に見て頂けてたみたいで凄く嬉しいです。憶測は大体当たっちゃって、放送観ながらBPOの怒鳴り声が聞こえてくる気がしました。

 ただガエリオにとってのマクギリスが、「数いる友人の一人」ではなく「隣に並びたい憧れの存在」だったのには驚きました。

 「隣に立つことが許されたと思ったのに」という彼の嘆きも、マクギリスのバックボーンを想うと何ともこう……お坊ちゃん故というか……ガエリオ好きなんだけどなぁ……あとアインの脳を媒介にした疑似阿頼耶識……あれだけアインの機械化を嫌悪していたのに思い切りが良すぎるしむしろ非道な方に傾いていて、おまけに肉体へのリスクがなく阿頼耶識と同等のパワーを得られるって、それじゃ三日月は何のために身を削ったんだよ……しかもガエリオのお仲間のイオク様のやらかしのせいで……

 

 

①マクギリス周辺について

 

 いろいろ思う所ありつつ(ありすぎ)迎えた44話、先々週辺りでラスタルがマクギリスを「大人になれない子供」と評したように、マクギリスの根本的な部分が幼少期で止まっていることを前面に打ち出したエピソードに思えました。

 

 阿頼耶識手術の必要な伝説の機体、ガンダムバエルを起動することに成功したマクギリスは、ギャラルホルンの祖にして英雄、アグニカ・カイエルの威光を手にすることとなった訳ですが、ラスタル率いる月外縁軌道統制統合艦隊と全面対決するに当たって、バエルの威光の元に他のセブンスターズの軍事力を引き出そうとしていたんですね。

 そしてその目論見は、辛くもバクラザン家、ファルク家が「中立」となることによって崩れることになってしまいました。

 

 まぁこれまでモンタークに扮して暗躍していた頃のマクギリスに比べるとあまりにも計画が杜撰すぎるのですが、マクギリスにとってアグニカ・カイエル、そしてその権力の象徴となるバエルは、正に幼少期から焦がれた力そのものであることを考えると、なんとなく納得できてしまうんですよね。

 賢く、論理的に人を駒のように扱うマクギリスですが、それを上回る大きな力がバエルやアグニカにあると夢見ている辺りが、幼いマクギリス少年から脱却出来ていないことをよくよく表していると思います。

 ある種神話的なパワーでもってでなければ、腐敗しきったギャラルホルンを変革することは出来ない!くらいの思想に取り付かれていてもおかしくありませんし、実際信仰心に近い感情をアグニカに抱いている訳ですから……

 

 今回の話で面白かったのが、ラスタル側はラスタル側で自陣営を正義として、マクギリスを批判する訳なんですが、そこに「歴史の重み」や人々との「調和」を盛り込んでくるところです。

 (しかもイオク様がどんなに駄目駄目でも、歴史や人柄で慕われてるんだ~なんておまけ付き)(視聴者には人柄の良さが伝わってこない)

 もうどうやってもマクギリスには手に入らないものを「正義」としているんですよね。これは絶対に分かり合えないなと。

 積み重ねてきた歴史を大切にする。人との和によって組織を運営する。しかしその為には圏外圏の人間を弾圧し、民間人を巻き込んだイオクの愚行にも目を瞑る。結局イオク様はセブンスターズの一家門であり、慕う部下が多くいるから、という理由だけで放免されている訳だからそこは本当に納得がいかないぞ。

 ラスタルの言う正義はギャラルホルン内部だけにおける正義であるから、マクギリスと互いを批判しあっても、どちらが悪で逆賊かなんて判断しようが無いです。応援したいと思うかどうかは別として。

 私からしてみれば、圧倒的に搾取する側に回り続けるラスタル陣営はギャラルホルンの腐敗にズブズブになっているように思えますし、狂信的であっても人生に意味を見出さんと足掻くマクギリスの方が魅力的に見えるかな。あくまでもダークヒーローとしての魅力ですが……

 そうなってくると、マクギリスと対峙する為にラスタルに与し「貴方に協力する」「逆賊、マクギリス・ファリド」と言い放っているガエリオのスタンスは一体なんなんだ……?という疑問が湧いてきます。去年から言っているけど、マクギリスが討てればなんでもいいんか……一期であれほどギャラルホルンの腐敗を嫌ったのも、マクギリスに合わせる為の方便だったんか……何考えてんだガエリオ……ォォォ……

 

 

 あとアルミリアちゃんのシーンが来たときはもう心臓バックバクでした。

 以前マクギリスの部屋で彼の思想を聞いているときの彼女の雰囲気からして、ひょっとしたらギャラルホルンなんてどうでもいい!私はマッキーに付いて行くわ!」って感じになるかな?と思っていたのですが、思いっきり思い詰めてました。

 死んだと思っていた兄が生きていた。兄を追い詰めたのは婚約者だった。何か恐ろしいことが起きている。マッキーは何か恐ろしいことをしようとしている。ここでマクギリスを殺す!出来なきゃ自分が死ぬ!と行動するアルミリアちゃん、本当に11歳か……?!

 「マッキーの言ってることは全部おかしい」とちゃんと分かっているアルミリアちゃん、それでもマクギリスを愛してしまうから「私もおかしいわ」。なんだか登場人物の誰より大人な台詞を聞いたような気がしました。

 ちなみにアルミリアちゃんに対するマクギリスのこれまでの発言については意見が分かれるところだと思いますが、私はかなり本心を話していると思っている派閥です。

 

 

鉄華団について

 

 44話は鉄華団側もかなり動きがありましたね。絶対の後ろ盾として鉄華団と共にいたマクギリスでしたが、そのクーデター作戦が早くも窮地を迎え、クーデター部隊と鉄華団の戦力で二倍以上の武力を持つラスタル陣営と戦うことを余儀なくされてしまいました。

 ここでようやっとオルガ以外の鉄華団メンバーにも焦りが生まれてきます。しかし「まぁオルガが言うんだしいいか」レベルのもので、現状に異議を唱えるのは新入りのザックのみ。

 視聴者が散々心配していたであろうことをガンガン言ってくれた彼ですが、そんなザックにおやっさんは「お前みたいのが鉄華団にもっといれば、オルガは楽だっただろうに」と言い残して去ります。前後するメリビットさんの言葉にもあるように、恐らく鉄華団の大人たちは子供たちの行く末に様々な懸念を抱きながらも、彼らがやりたいだけやることを黙って見守ることに決めているのです。

 1期終盤のビスケットの弔い合戦では、彼らの自爆寸前の戦い方に呆れと怒りと恐怖を抱いていた様子のメリビットさんでしたが、彼らと戦場を潜り抜ける内に言いたい言葉は飲み込むようになってしまったんですね。

 あまりにも猪突猛進で前進しか目に入らないような鉄華団の少年達を前にしては、「何を言っても嘘になるような気がして」というのも、まぁ……分かりはするんですが、個人的には「もう言うの諦めちゃったのかぁ」という気持ちの方が強かったです。

 

 2期も終盤になってユージンがこれまで自分たちがオルガに何もかも判断を任せきりにしていたのではないか?と疑問を持ちましたね。

 もうこの時「よっしゃ!!!今からでも遅くない!!!みんなで会議しよう!!!」と観ながらガッツポーズしてたんですが、シノの「悩むのがオルガの仕事だろ?」「オルガが決めたことなら、迷わねぇ」という言葉に「だよな……」で納得していて、いやいやいやシノはまだしも副団長!!!!!!

 

 しかし実際現時点ではもう状況がのっぴきならない所まで来ていて、このまま鉄華団がマクギリスを裏切ったとしてもラスタル陣営が彼らを許すはずはありませんし、当然反乱分子として攻撃の対象になるので鉄華団としてもマクギリスと協力しラスタル陣営と対抗するしか道が残っていないんですよね。

 そもそも論ですが、火星の王の話をマクギリスから持ちかけられた時点で、オルガに頼りきりの体勢から脱却していなければ、どの道テイワズを抜けた彼らに路線変更の道筋は残らなかったでしょう。

 残る希望の光はクーデリアちゃんサイドから蒔苗氏あたりを頼ってもらって調停を持ちかけて貰い(ギャラルホルン内部の抗争に一介の経済自治区が介入できるのかは謎)、被害を最小限にギャルホルンの再構築を図る、くらいなんですが、これまでナレーションで散々不穏な印象を与えている「あの日」を迎えるということは何かしらの衝撃的な事件が起こるということで……

 当然今後鉄華団側にも主要メンバー内の戦死者が出てくるであろうことを考えると、今度こそオルガ自身が戦場で死ななければ気が済まない程の責任に押しつぶされることになるんじゃ?最近顔をみないオルガ専用獅電の最初で最後の出撃が爆発エンドとか本当に嫌だからね????と今から心配しています。

 アトラとの会話の中で三日月が「戦ってるほうが楽」と話しますが(アトラはそれにショックを受けているけれど)、そりゃ生命の危険を脇に置けば三日月としては楽だろうな~!?と……むしろオルガの顔が浮かびました。もうこんだけオルガにプレッシャー掛けまくって、退路をバンバン断っていく三日月が「戦いたくない」なんて言い出したらひっくり返ります。

 しかし戦う以外の選択肢を知らない、という状況の悲壮さを思えば、彼らの貧困を嘆くしかないし、現状も仕方ないと思ってしまうし思考が堂々巡りになります。

 ただただ、彼らが「目指す場所」に辿りつけるのを祈るしかないな……ここで明確に「こうしろ!!」と断言できないあたり、自分も言葉を飲み込む大人でしかないなと悲しくなってきました。

 

 毎週の展開が予想つかないことの連続なので、とにかく誰が死んで誰が生き残るのか、できれば誰も死んでほしくないな~~そんな上手い話ないかな~~なんて思いながら次回の放送を待ちます……

 

 

 

 

 

 

 

2017年にやりたいこと

 

 

f:id:cmcm__ch:20170104142454p:plain

 

今年もよろしくお願い致します。楽しむぞ~~!

 

はてなさんの今週のお題が「2017年にやりたいこと」でしたので、折角だからそういう記事を書こうかなと思います。三が日は過ぎましたが……

今年は大学卒業して就職しちゃうので、実際そっちに相当パワー持ってかれるとは思うのですが、このブログは趣味ブログなので、あくまで趣味や娯楽に限定して書こうかな~~~

 

2017年やりたいことリスト

ダイエッッッット

初代ガンダムから順に視聴する

イベントに参加する

できることならサークル参加する

手芸スキルを上げる

 

この他にはジェルネイル始めたいな~とか、ボルダリング行きたいな~とか色々あるんですけど、大体オタク関連じゃないとすぐ行動出来ないので、上のリストには載せませんでした。

オタク>美容の癖がなかなか抜けないので、ジェルネイル5,000円とか見ると「これでポケモン買える」とか思うんですよね。その割には化粧品はぼんぼこ買うので、我ながら矛盾してると思います……

 

ダイエット

ダイエットはしないと年齢的にもう後が無い気がしてきているので、日頃の食事制限はきちんとしたいと思います。

甘いものが苦手な代わりに酒と揚げ物が好きなタイプなので、もう脚が大変なことになっているというか、小学生以降まともに痩せていた試しがないんですよね~~~!

最近お腹にまで肉が付いてきて、姿勢が悪いのかな…?と辛くなってきてるので、骨盤ベルトでもすればいいんだろうか

 

初代ガンダムから順に視聴する

ぶっちゃけめちゃくちゃかの有名なシャア様が気になってるんですよね……

ガンダムファンクラブ会員(過去シリーズが見放題)なので、暇な今の内にとっとと観てしまえば良い話です。観ます

 

イベントに参加する ④出来ればサークル参加

何故だかここ2年くらい同人イベントから離れていまして、最近あの空気感が恋しくなってきたのでそろそろ行こう……そもそも生活自体が同人からかなり離れていて、ペンタブも殆ど握らない毎日だったので、絵のリハビリから始めないといけませんね

一般参加には一般参加の、サークル参加にはサークル参加の楽しさがあるので、どちらもまた味わえるといいなぁ

 

手芸スキルを上げる

これもオタク関連ではあるんですけど、元々かぎ編みと羊毛フェルトが好きで、もちもちおまんじゅうマスコットの着ぐるみとかポンポン編んではいたんです。

ついでに殆どグッズ化されていないキャラのマスコットとか羊毛フェルトで作れたらいいよね……普通に動物のマスコットとか作りたいしね……

家族が可愛い物好きで、よく人気キャラクターのマスコットを作ってほしい~なんて言い出すので、それも叶えてあげたいなぁ

 

 

ざっとこんな感じかな!

実生活も含めた一番は自己管理して生活リズムをちゃんと整えることなんで、それが出来れば上に挙げたようなことをする余暇の時間もちゃんと確保出来るかな~~(ダイエットは習慣ですが)

2017年も楽しく過ごしたいですね

 

 

おわり

機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ 第38話感想

 

2016年最後のオルフェンズ。

クリスマスに観るにはあまりに皮肉な、残酷でやるせない現実が付きつけられた38話でした。

 

 

目次(例に漏れず断片的で、時系列順ではないです)

鉄華団とオルガ

②三日月を取り巻くもの

ギャラルホルンとマクギリス

 

 

鉄華団とオルガ

三日月の奮闘によりMA討伐に成功した鉄華団

「火星の王」と呼ばれるには犠牲の大きすぎる道に進むことに決めたオルガに対して、マクマードはあくまでその割の悪さを踏まえた上で、一歩引いた姿勢を取る様子でしたね。

 

名瀬さんがマクギリスに火星の王の話を持ち掛けられて以降のオルガに、私がずっと抱いていた疑問をぶつけていました。

お前がどうにも生き急ぎ過ぎているように見えてな

今のお前はこう叫んでるように見えるんだ。『目指す場所なんてどこでも関係ねぇ。とにかくとっとと上がって楽になりてぇ』ってな……

 

「火星の王」がでっかいアガリなのは事実ですが、その肩書きを背負い続けることがメリットだけだとは到底思えませんし、それはマクギリスに話を持ちかけられた時点で想像できたこと。

きっとオルガも、熾烈な戦いの末に得る「アガリ」が、今はまだ実体のないモヤのような存在で、実際に「火星の王」の肩書きを得た後、それを自分たちがどう使っていくか具体的な見通しが立っていないことはちゃんと分かってるんだと思います。

 

だからこそ、「オルガは考えるのをやめてるのかな」なんて思っていたんですよね……リーダーとして全体を見る前に、目の前の戦いをどう切り抜けるか、今の苦しい状況をいかに最速で抜け出すか、という点に目が行きやすいのかな、なんて。

でもこれって当たり前ですよね。

教育を受けられず実戦経験のみでのし上がってきた子どもに完璧な采配なんて求められないですよ……アニメだからついつい完璧を求めるだけで……大人達の権力抗争に巻き込まれ、目の前には命の危機が絶え間なく訪れて、すぐそばには自分の退路をガツガツ断っていく三日月がいて……無理だよこれ

 

とはいえ進む先が天国か地獄か分からないまま猛進する今の状況はオルガの精神の為にも鉄華団全体の為にもよくありませんし、視聴者サイドの胃に穴が開きそう……

 

 

 

三日月を取り巻くもの

オルガの反対を押し切り、バルバトスに乗り戦闘に繰り出した三日月。

作品内でも断トツの機動性の高さと、MAの機体を毟るような戦い方は、周囲のギャラルホルン勢を唖然とさせるものでした。この破壊的な様相に、期待と喜びを感じるマクギリスと、ただ圧倒されるジュリエッタ、どこか嫌悪感を抱く石動……

 

結果として、バルバトスを降りた三日月の身体は、右半身の手足に麻痺が残る状態となってしまいました。

変わらないことが怖い」「次にどこかへ行ったら、もう戻ってこないんじゃないか」という、アトラとクーデリアの恐怖は当然ですよね……

悲劇的な現状を、まるでなんでもないもののように気にしない素振りを見せる三日月はきっとまた戦場に出てしまう。三日月にはもうどこにも行ってほしくない。自分たちに何も残さずある日突然三日月の存在そのものが全てなくなってしまうのが怖い。

だからこそ、「三日月と子どもをつくってください」というアトラの叫びはおかしなものではないと思いました。タービンズの女性と違って戦いに出ない彼女達には、三日月と走った戦場の記憶も無く、何も手元に残らないのですから。

 

三日月本人は自分の身体について「悪いことばっかりじゃない」と語りましたが、その先に続く言葉にはぞっとしました。

分かりやすくなったから

クーデリアが言ってたんだ。俺達が戦わないで済む世界を作るって。考えてもよく分かんなくて、でも……もう考えなくていい
俺はもうバルバトス無しじゃ走れない。だったらやっぱり俺は戦わなくちゃ生きていけない

戦うこと以外で命をつなぐ方法を選べない三日月。

クーデリアは三日月達の姿を見て自身の戦いへの決意を硬くしたんでしょうに、あまりにも皮肉な……

多分三日月自身はクーデリアの理想とする世界がどんなものか、なんとなくながら想像出来ていると思うんです。

でも先週語ったように、三日月は自身の命の価値を「オルガに貰った命」と限定しているので、自分の命を「生かすもの」ではなく「消費するもの」としか捉えられないのだと思います。

私の命を輝かす為だ!」なんて言って更に泥沼に突き進もうとするイオクとは正反対な……

あの戦い様には、些か抵抗を覚えました。理性なくひたすら破滅へと突き進む、己が身までも食い潰すかのような……」そう表現する石動の感性はかなり一般人寄りだな……と思いました。

 

オルガが三日月に謝罪し、バルバトスを降りるように告げれば、それは過去と未来の三日月を全否定することに繋がるから、「謝ったら、許さない」。

それは同時にオルガが立ち止まることも許さず、火星の王への退路を断つ言葉でもあります。

自身のアイデンティティをオルガに依存した三日月のこの発言は、鉄華団から戦い以外の選択肢を切り捨てることに繋がっているのです。

そしてオルガの向かう先は、実体の掴めない「火星の王」。

 

正直今のままでは確実に破滅ルートだと思うんですよね……25話で悲惨な死を遂げたアインと今の三日月が、身も心も近づいていってるのがもうなんとも……

自分のアイデンティティを他人に依存し、その上未来の自分について考えることを止めてしまえば、自分の体はただの道具としていくらでも暴走してしまえるんですから……「○○の為にならば何だってできる」はとても恐ろしい言葉だと思います。

クーデリアが思っている以上に、三日月の心は遠いところに行ってしまっていると感じました。

 

 

ギャラルホルンとマクギリス

火星でのMA討伐が終了し、セブンスターズの会議が開催されましたが、当然火星でのイオクの行動は決定的な失態としてマクギリスの口から報告されることになりました。

イオクは七星勲章を狙った陰謀だと声を荒げますが、あまりの分の悪さに、ラスタルも彼の肩を持つことはしませんでした。

ギャラルホルンのあるべき姿を忘れ目的を見誤る。そのような家門と手を組むことは、セブンスターズの一角を預かる者として一考せねばなるまいな

ラスタルの言う「ギャラルホルンのあるべき姿」ってなんですか?と疑問はありますが、今のイオクには良いお灸になりそうな言葉です。

まぁそれでもイオクは懲りずにジャスレイと連絡取るんですが……もうお止めくださいイオク様……

そしてジュリエッタは更なる強さを求めて、ラスタルを押し切り、新型MSのテストパイロットに志願。新キャラクターのトーカ曰く「かなりピーキーな機体」とのこと。ここで経験を積み、ラスタルの為の研ぎ澄まされた剣になると……

 

一方、石動に二年前のエドモントンの戦い以後のガエリオ・ボードウィンについて報告させるマクギリス。

エドモントンでの戦闘に単独で参加後、鉄華団以外の何者かの襲撃を受け、ガンダムキマリスは大破。地上部隊に回収されるも、ボードウィン特務三佐は死亡。……亡骸は荼毘に付され、セブンスターズの墓地に埋葬されました

なぜ今更それを報告させてるんだマクギリス……

何者かの襲撃、って時点でギャラルホルン側から何らかの調査がされてるだろうに、キマリスにはグリムゲルデとの交戦記録は残ってなかったんですかね……

普通にその改修機であるヘルムヴィーゲ・リンカーを石動に使わせている辺り、そこはクリアしているのでしょうか……

それにしても、特務三佐時代の2人の間柄なら、葬式には出ないと不自然でしょう……(地球には葬式の文化残ってると思うのですが)

そこで荼毘に付されるところも見送ってる筈じゃないのかマクギリス……

 

まさか二年間もガエリオから目を背けていたのかマクギリス……

 

それで「お前は私の生涯ただ一人の友人だったよ」とか言うのかマクギリス……

 

もうヴィダールもマクギリスも何考えてんのか全然わかんないな~~~!?

お互いのこと何だと思ってんですか……?もうここについては本編で見せてもらわないと分からない……憶測で物を言っても全部スカりそうな気がします

 

ただ、

あの男が生きていたとして、ラスタルがそれを飼っていたとして……それが純粋で正当なカードとして強さを保有するのは、腐った理想が蔓延する曖昧な世界でだけ

バルバトスが……三日月・オーガスが再認識させてくれたよ。真の革命とは腐臭を一掃する鮮烈な風だ。本物の強さだけが世の理を正しい方向へと導く

この発言を見るに、もうマクギリスは完全に三日月の持つ力に魅了され、ガエリオの存在を意図的に思考から切り捨てているように見えました

三日月の破滅的で甚大なパワーに、アグニカ・カイエルの再来を見出して、利用ではなく崇拝するかのような……三日月がいれば無敵だとでも言うような……三日月はマクギリスのものではありませんが……

これまで理想の実現の為に、慎重に道を確かめながら歩いていたマクギリスが、一気に吹っ切れたかのような……私はこういう方向に吹っ切れるマクギリスはあまり見たくありませんでしたね……

元々戻れる道を歩いていた訳ではありませんが、確実にもう後戻りできないところまで行ってしまいましたね……

 

 

坂道を転がり落ちるように事態が進展し、戻れない戦いに巻き込まれていく様が、いよいよ物語のラストスパートに差し掛かってきていることを感じさせますね……

今後再びMAの脅威に襲われるのか……鉄華団はどんな未来を選ぶのか……また三日月の身体が蝕まれるようなことが起きるのか……もう胃が痛いって毎週言ってる気がするけどやっぱ胃が痛い……

次回はいよいよアジーとラフタがタービンズに帰ってしまう(2年以上鉄華団の為に尽くしてくれたって思うと凄いな)みたいなので、昭弘とラフタの仲に何か進展がないかな、ってところもかなり気になってます。

1月8日のダイジェスト放送を挟んで、次回は1月15日!たのしみです

 

 

 

おわり

機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ 第37話感想

 

 

ついにあの二人がご対面

 

 

【近況】

自宅のネット環境が数週間不通となった影響で、二週分記事の更新が止まってしまいました……でもちゃんとオルフェンズ観てましたよ!

スマホのネット使用サイズもかなり小さいプランで設定しているので、ガンダムファンクラブに繋げられない日々は過酷だった……スタマイも出来ずに辛かった……羽鳥イベは無かったことになりました……

暇な時間はほぼソリティアして過ごしてました。いかに自分がネット依存かを付きつけられた気がして、これからはちょっと自制しようかなという気になっています。

 

 

【ここから感想】

目次(特に気になったところだけ)

例によって時系列順ではありません。

①ついに対面ヴィダールとマクギリス

②イオク様じっとしてて

ガンダムフラウロス変形!

④オルガと三日月、鉄華団

 

 

イオク・クジャンの持ち込んだMSによって起動し、人々を殺戮すべくクリュセ自治区へと進行するモビルアーマー・ハシュマル

火星のMA採掘に介入していた身として、何としてもMAの侵攻を食い止めなくてはならないマクギリスとその部下石動

故郷火星のクリュセを守るため、またモンターク商会との協力関係により戦いに参加する鉄華団

イオク回収・情報収集の為アリアンロッドから送り込まれたヴィダールと、ラスタルの為密かに七星勲章を狙うジュリエッタ

 

様々な人々の思惑が錯綜する中、混乱を極める火星で、MAと人類の戦いが再び幕を開けたーーーというところで始まった第37話。

 

 

 

①ついに対面ヴィダールマクギリス

 

25話との対比のように、崖上からマクギリスと石動を見下ろすガンダムヴィダールの構図が印象的でした。

同じギャラルホルンに所属しているとはいえ、マクギリス側にはガンダムヴィダールの機体信号は登録されていなかったんですね。

あくまで「ギャラルホルンのものに極めて近い何者か」ということで、今後もマクギリスと石動には「ヴィダール」という名前すら分からない状態になるんですよね……

 

私、先週イオクが火星に乗り込むに至った経緯を、ヴィダールが七星勲章の話を持ち出すことで誘導していたんだと思っていたんです。

それが全てマクギリスとの接点を生むためだとしたら、ヴィダールはその為にMAを起動する結果になったとしても構わないのかな?

そうするといよいよヴィダールは手段を選ばない人間になってしまったんだなと考えていたのですが……

 

今回「火星で再会するとはな」と独りごちるのを聞いて、実はマクギリスが七星勲章を欲しがっている、という旨の発言は彼の単なる読み違いで、イオクを無暗に焚きつけようとしたものではなかったのかなと思いました。(しかし七星勲章の件は後付けとはいえ事実になるのですが)

 

俺には分からない。自らへの愛を叫び散って行った、カルタ・イシューと同じ機体に乗る、その気持ちが……

マクギリスだけに宛てた通信でそう話しかけるヴィダール。

ヴィダール=ガエリオが確定したと言って差し支えないシーンでしたね。

この声を聴いたマクギリスの表情は映りませんでしたが、その口元は何かを堪えるような、覚悟していた衝撃に耐えているような苦々しいものに見えました。

多分マクギリス、自分が完全にはガエリオを仕留めていなかった可能性を自覚していたんだと思います。

 

それにしても、マクギリスを前にしたヴィダールが最初に口にしたのがカルタのことだとは……

以前から変わらずあくまで他人>自分の姿勢を崩さないガエリオ(ヴィダール)ですが、

ここまでマクギリスに対して「カルタはお前を愛していた」「今際の際も、お前の名前を呼んで、お前を想って死んでいった」「自らへの愛を叫び散って行った」とカルタの恋心を強調してくるとは……ガエリオはカルタを愛していたんだろうか?

友情としての愛情だったとしても、ちょっとカルタに寄り過ぎな気がします。

 

仮に彼が女性に優しいタイプで、恋愛感情を利用する真似を許せないと思うのはある程度仕方ないにしろ、この語気では一方的だったカルタの恋心を掬い上げなかったことすら責めているようにも聞こえてきます。

あくまでカルタの死は彼女自身が招いたことであり、結果その死がマクギリスの利になったとはいえ直接的に彼が仕組んだことではないんですよね。

実際マクギリスはカルタの死後、地球外縁軌道統制統合艦隊の司令官に就任しているので、生還後アリアンロッドに下ったヴィダールが、マクギリスを「立身出世の為に幼馴染を裏切り殺した男」と評価する(思い込んでいる)のも仕方のないことかもしれませんが……

そう解釈した方がヴィダールについては納得できる気がしてきました。モビルアーマーの調査に向かったマクギリスを「七星勲章目当て」と指摘したことにも説明が付きますし……

しかし25話のマクギリスは意図的にガエリオの怒りを煽るような言動をしていたので、そういう風に思われるの込みで覚悟していたのかもしれませんが……本当にマッキーの考えてることが分からないよ……

 

あと余談なんですが、分断作戦に参加する直前、MA討伐の手柄を独占する旨の発言を石動がしたときのマクギリスの意味ありげな(不満そうな)視線が気になりました。

やっぱりマクギリスはあくまで大局を見ているのであって、自分ひとりの利益にはあまり拘らず、そういう思考をする人間はあまり好みではないのかもしれませんね

 

 

 

イオク様じっとしてて

 

36話放送以降大ブーイングの渦中にあったイオク・クジャン。

正直37話観てる間中、そのポンコツキャラとしての溢れんばかりの才能にブチ切れていました感銘を受けていました

 

今まで観てきたアニメの中でも、名有りキャラで悪役でもないのにここまであんまりな描かれ方してるキャラってそうそうないんじゃないか……って具合にヤバいんですが、

イオクはオルフェンズ全体を通した中でも「金銭的に恵まれ、教育の機会を与えられながらも、地球的な差別意識に染まり、権力と実力を驕り、結果的に甚大な被害を生じさせる人物」として最悪な描写されてるんですよね……

 

教育が今後の大きなキーポイントになりそうなオルフェンズにおいて、良い生まれでありながらも、モビルアーマーについての常識的な知識を持たない(孤児出身のジュリエッタに馬鹿にされるというおまけつき)、戦局において冷静な判断が出来ないイオクは、今後のよい「悪い見本」になるというか、そういう風に位置づけられたキャラクターなのかなって思っています。

醜態さらした挙句惨い殺され方する、って線がありそうで辛いね

 

でもイオクがめちゃくちゃなポンコツ行動を物凄~く真面目にやってくれるせいか、はたまたジュリエッタが

馬鹿は死んでも治らないのであれば、死ぬのは無駄なので生きててください

イオク様うるさい!!!!!

と酷い言い草で私たちの気持ちを代弁してくれるからなのか……あんまり心から憎めないんですよね~~~イオク様……でも本当邪魔だったよ……ヴィダールと大人しくしとこうね……

 

 

 

ガンダムフラウロス変形!!

 

MAとプルーマ分断作戦の切り札のような登場でしたが、そこに乗り込むのはご存じノルバ・シノとヤマ…………あっそうやって乗るんだ!?

予告の「お姫様抱っこの方が良かったか?」ってああそういう!!そっか!!!

機体に衝撃を受けてよろめくヤマギを支えるシノ、シノの胸に手を付くヤマギ、裸足でシノの膝を確かめるようにトントンするヤマギ…………

やたら描写が細かいね!???カ~~~~ッッッ

私テレビの前で「あら~~^^」とか言ってたんですけどもうしょうがないよね

 

フラウロスの変形機構の演出凄く格好良かったです。

ガンダム始めロボアニメには本当に詳しくないので、スーパー戦隊シリーズの巨大ロボ変形のようだと思っていました。

前回イオクのレギンレイズの最高出力の砲撃が云々という描写を挟んでいたせいか、これまで登場したMSの中でも爆発的な破壊力を持っていることが強調されたような。

四足の状態になるまでタイムラグがありますが、今回のように罠に嵌めて砲撃するような作戦の中だとかなり生きてくるんですね。

マクギリスがその威力に動揺しているさまを見て、鉄華団はちょっと駒として利用するのに手に余る戦力になってきていると感じたんじゃないかな?とも思いました。

 

 

 

オルガ三日月鉄華団

 

MAを前にしたガンダムフレームは、出力最大にしたがる機体と、パイロットを守りたいシステムとが反発を起こし、不調が起きる。不調を無視してガンダムに乗れば、エドモントンの時のようにパイロットは重篤な影響を受けるのだ。

 

三日月のバルバトスと昭弘のグシオンが使用不可能になったことを受け、シノのフラウロスを起用し、いざという時には自分も獅電に乗ると告げるオルガ。

そしてそんなオルガを制止する三日月。

シノとヤマギのフラウロスによって分断作戦は成功。ギャラルホルン勢とライドの乗る3代目流星号がMAに対峙するも、その圧倒的な戦闘能力の差に、それぞれ窮地に追い込まれる。

背後を取られ、絶体絶命のライドの前に立ちふさがったのは、使用不可能の筈のガンダム・バルバトス

 

俺の命はもともとオルガに貰ったものなんだから、俺の全部は、オルガの為に使わなくちゃいけないんだ

狂信的なまでにオルガを慕い、自己犠牲に走る三日月ですが、次にバルバトスに乗ってMAと戦えば、確実に三日月の身体はまたどこかが機能不全になるはずです。

そのリスクを押してでも戦える原動力……2人の過去がほとんど描写されていない視聴者サイドからすれば、三日月のオルガに寄せる信頼は恐ろしいものに映りました。

OP映像の中に三日月が地面を這って手を伸ばすシーンがあるのですが、今回無理をすることで結果的には三日月は下半身が動かなくなってしまうのでは……と危惧しています。なんだかそういう伏線が張られていそうで……

オルガも一期のころから散々三日月の圧にビビってたとは思うんですが、流石に団長が前線に出ちゃだめだ……

三日月もオルガも自己犠牲精神がMAXで心配になりました。火星のオルフェンズな彼らに賢く生きてくれ、なんて要求は無理なのは分かってるんですが次回が怖いです

 

あと、ガンダムフレームの不調の原因を当てたのはザックでしたが、「前通ってた学校で習ったんすよ~~」って君学校いってたの?!

火星出身で学校通える家庭環境にあって、なんで鉄華団入ったの?

そういえば娼館にもいやに詳しかったし、貧しい生活送ってなかったんだよね?

ジャスレイ・ドノミコルスの送りこんだスパイってのはまさか……

 

 

 

次回予告で三日月が横たわっていたの凄く怖いし、マクギリスが物凄~~く悪い顔してたのが気になりますが日曜日が楽しみだ…………(こわい)

 鉄華団決起集会両部参加したのに、ネット環境のごたごたでレポがまとめ終わってません……そ、そのうち……言ってるうちに年が明けそう……

 

おわり

機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ 第34話感想

 

観ました。今回でますますヴィダールが分からなくなった、そんな30分でした。

文章の都合上、実際のアニメの構成とは順番を違えて記述しています。

 

目次

  1. ヴィダールについて
  2. 鉄華団を取り巻くあれこれ
  3. マクギリスとアルミリア

 

 

 1. ヴィダールについて

独立運動の動きが活発化するコロニー群への鎮圧作戦に対して、

裏に誰が居ようと構わない。秩序を乱す武装勢力がいる。ギャラルホルンが力を振るうのに、それ以外の理由は必要ないだろうと語るヴィダール。

仮にヴィダール=ガエリオであるとして見た場合、とんでもなく違和感を覚える発言に思えました。

かつてガエリオは、ドルトコロニーへの鎮圧作戦に対し、「これこそがマクギリスの言う、今の腐ったギャラルホルンの実態だ」と吐き捨てていましたが、

「見せしめ」「虐殺」という激しい言葉を使って嫌った統制局のやり方に、何故今になって軽々しく乗っているのか。

 ジュリエッタに戦う理由を問われ、「復讐」という言葉を口にしました。

彼がラスタル・エリオンの配下に下っているということは、いずれマクギリスと対峙することを想定しているんでしょうが、それにしても、マクギリスさえ討てれば何でもするのか

その目的の為ならば、かつて自分が嫌ったギャラルホルンのやり方に迎合するのも厭わないのか……なんだか今まで見てきたガエリオ・ボードウィンの思考や行動とは違ってしまっているような気がします。

ジュリエッタの言うように、「復讐の為に本来の自分を捨て去っている」ということなんでしょうか。

 

ただ、制圧作戦の最中はただただガンダムヴィダールに乗って戦うことを楽しんでいた(しかも復讐に対して「忘れてた」まで言う)と発言しているので、単に戦う理由が欲しくて制圧作戦に乗ったのだと取ることもできそうです。

そうであったとしても、やっぱり違和感は残るんですが……

 

こいつと戦うこと」「お前の待ち望んだ戦場」とヴィダールが語りかけるガンダムヴィダールには、やはりどこかにグレイズアインの要素が盛り込まれていると考えてよさそうです。やはりヴィダール(ガエリオ?)の中のアイン像は、「上官の誇りの為に戦った悲運の戦士」なんでしょうね。

 

とんでもなくスムーズな攻撃展開が強調されたガンダムヴィダールの初出撃シーンでしたが、あまりに反応速度が速すぎて、描写こそありませんでしたが実は本当に阿頼耶識システムを搭載しているのでは?という私が最も恐れる仮説が意外とありそうで物凄く怖いです。嫌です。

 

 

 

2.鉄華団を取り巻くあれこれ

名瀬さんは鉄華団モンターク商会の結んだ密約に反対するのでは?と思っていたのですが、そこをあっさりクリアしていて少し驚きました。

失敗したときには腹を切るとまで啖呵を切って鉄華団を後押しする名瀬さんの懐の広さが凄いです。放っておけない子は(タービンズの女性陣含め)どこまでも傍に置くタイプの人ですね……

結局鉄華団は自身の背後からの妨害も視野に入れていかなくてはいけない状況になった訳ですが、一方ではどんどんギャラルホルン内部との関係が深くなっていく……確実に退路が絶たれていく様子が描かれていて恐ろしかったです。

石動はマクギリスの思惑を全て知った上で従っているようですが、彼の行動を裏付けるような彼自身の持つエピソードが今後描かれたら嬉しいですね。

 

本筋の鉄華団はどんどん状況が追いこまれていて胃の痛い状態になっていますが、おやっさんとメリビットさんが実はカップルになってたなんて情報は普通に嬉しかったです。そこ……そこかーーー!!オルガじゃなかったかーーー!!!

いや思えば、鉄華団の少年達を前に戸惑うメリビットさんの傍に寄り添っていたのはいつも雪之丞さんでしたね……

頭を撫でられて頬を染めるシーン可愛かったです。雪之丞さんの体臭設定がこの回で生きてくるとは思いませんでした。

順当にフラグが立ってる昭弘とラフターもいずれ通じ合うときがくるのでしょうか……ヒューマンデブリの過去を持つ昭弘や他の団員たちにも幸せになってほしいものです。そしてどうかそれをフラグにしないで下さい。

 

地球での戦闘を経たハッシュが完全に三日月の舎弟になっていましたね……「付いていくと決めた」のは良いけれど、お茶汲みまでする程三日月に食らいついていくとは、ハッシュは凄く根が良い子で努力家なんですね。

三日月は迷惑がっていましたが、まんざらでも無さそうで良かったです。

 

 

 

3.マクギリスとアルミリア

ファリド家邸宅でアルミリアにアグニカ・カイエルの伝説を語って聞かせるマクギリス。

ファリド家に来てから受けた、死を考えるほどの差別が語られましたが、「人が人らしく生きられる世界」「人が生まれや育ちに関係なく、等しく競い合い、望むべきものを手に入れる世界」を作る為に、当時から差別意識を持たず接していたカルタやガエリオを利用し死に追いやる程の彼の「怒り」とはどれ程のものなのか……

 

本当にファリド家の妾の子として受けた迫害だけが理由なんでしょうか?なんだかそれだけではないような……もっと大きなものへの怒りがあるんじゃないかな。

今地球で生きている、地球的な価値観・常識が植えつけられた地球人全体に対する怒りとか……

そんな怒りの中で生き、カルタからの「愛情」もガエリオからの「信頼」も受け入れられなかったマクギリスがアルミリアをどういう気持ちで隣に置いているのか……

彼女だって彼の怒りや思想を完全には理解出来ている訳ではありませんが、アルミリアがまだ無垢で純粋な「子ども」であることがマクギリスを安心させるのでしょうか。

やっぱりマクギリスは「子ども」がキーポイントになっているように思えます。

 

 

 

次回はガンダム・フラウロスや「王様の椅子」についても触れてくるでしょうか……

王様の椅子というネーミングからして遂にオルガがモビルスーツに乗るのか?!と思うんですが、彼が前線に出る未来には悪い予感しかありませんな……。

鉄華団とマクギリス・石動の面会時にイオクが乗り込んでくるみたいなんですが、がっつり正面衝突が始まりそうですね。

そうするといよいよヴィダールがマクギリスについて語る時がくるかもしれません。楽しみですが、やっぱり胃が痛くて辛いです。

 

 

 

 

おわり