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安直マン日記

割とちょろい腐女子

機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ 第44話感想

 

 だいぶ更新が滞りましたが生きています。

 残された人生の夏休みを謳歌せよと海外旅行行ってみたり、TRPGに手を出してみたり、春からの職場でバイトしてみたり、全然予約取れない教習所にブチ切れたり(自業自得)していますが、元気です!オルフェンズも毎週観てます!!

 

 

 先週の放送によってマクギリス贔屓の私の心はズタボロになり、ヴィダールくん改めガエリオ・ボードウィンの思考がやっぱり分からなくて混乱したりもうひどかった。

 

cmcm-ch.hateblo.jp

 33話が放送されたときに書いた記事を沢山の方に見て頂けてたみたいで凄く嬉しいです。憶測は大体当たっちゃって、放送観ながらBPOの怒鳴り声が聞こえてくる気がしました。

 ただガエリオにとってのマクギリスが、「数いる友人の一人」ではなく「隣に並びたい憧れの存在」だったのには驚きました。

 「隣に立つことが許されたと思ったのに」という彼の嘆きも、マクギリスのバックボーンを想うと何ともこう……お坊ちゃん故というか……ガエリオ好きなんだけどなぁ……あとアインの脳を媒介にした疑似阿頼耶識……あれだけアインの機械化を嫌悪していたのに思い切りが良すぎるしむしろ非道な方に傾いていて、おまけに肉体へのリスクがなく阿頼耶識と同等のパワーを得られるって、それじゃ三日月は何のために身を削ったんだよ……しかもガエリオのお仲間のイオク様のやらかしのせいで……

 

 

①マクギリス周辺について

 

 いろいろ思う所ありつつ(ありすぎ)迎えた44話、先々週辺りでラスタルがマクギリスを「大人になれない子供」と評したように、マクギリスの根本的な部分が幼少期で止まっていることを前面に打ち出したエピソードに思えました。

 

 阿頼耶識手術の必要な伝説の機体、ガンダムバエルを起動することに成功したマクギリスは、ギャラルホルンの祖にして英雄、アグニカ・カイエルの威光を手にすることとなった訳ですが、ラスタル率いる月外縁軌道統制統合艦隊と全面対決するに当たって、バエルの威光の元に他のセブンスターズの軍事力を引き出そうとしていたんですね。

 そしてその目論見は、辛くもバクラザン家、ファルク家が「中立」となることによって崩れることになってしまいました。

 

 まぁこれまでモンタークに扮して暗躍していた頃のマクギリスに比べるとあまりにも計画が杜撰すぎるのですが、マクギリスにとってアグニカ・カイエル、そしてその権力の象徴となるバエルは、正に幼少期から焦がれた力そのものであることを考えると、なんとなく納得できてしまうんですよね。

 賢く、論理的に人を駒のように扱うマクギリスですが、それを上回る大きな力がバエルやアグニカにあると夢見ている辺りが、幼いマクギリス少年から脱却出来ていないことをよくよく表していると思います。

 ある種神話的なパワーでもってでなければ、腐敗しきったギャラルホルンを変革することは出来ない!くらいの思想に取り付かれていてもおかしくありませんし、実際信仰心に近い感情をアグニカに抱いている訳ですから……

 

 今回の話で面白かったのが、ラスタル側はラスタル側で自陣営を正義として、マクギリスを批判する訳なんですが、そこに「歴史の重み」や人々との「調和」を盛り込んでくるところです。

 (しかもイオク様がどんなに駄目駄目でも、歴史や人柄で慕われてるんだ~なんておまけ付き)(視聴者には人柄の良さが伝わってこない)

 もうどうやってもマクギリスには手に入らないものを「正義」としているんですよね。これは絶対に分かり合えないなと。

 積み重ねてきた歴史を大切にする。人との和によって組織を運営する。しかしその為には圏外圏の人間を弾圧し、民間人を巻き込んだイオクの愚行にも目を瞑る。結局イオク様はセブンスターズの一家門であり、慕う部下が多くいるから、という理由だけで放免されている訳だからそこは本当に納得がいかないぞ。

 ラスタルの言う正義はギャラルホルン内部だけにおける正義であるから、マクギリスと互いを批判しあっても、どちらが悪で逆賊かなんて判断しようが無いです。応援したいと思うかどうかは別として。

 私からしてみれば、圧倒的に搾取する側に回り続けるラスタル陣営はギャラルホルンの腐敗にズブズブになっているように思えますし、狂信的であっても人生に意味を見出さんと足掻くマクギリスの方が魅力的に見えるかな。あくまでもダークヒーローとしての魅力ですが……

 そうなってくると、マクギリスと対峙する為にラスタルに与し「貴方に協力する」「逆賊、マクギリス・ファリド」と言い放っているガエリオのスタンスは一体なんなんだ……?という疑問が湧いてきます。去年から言っているけど、マクギリスが討てればなんでもいいんか……一期であれほどギャラルホルンの腐敗を嫌ったのも、マクギリスに合わせる為の方便だったんか……何考えてんだガエリオ……ォォォ……

 

 

 あとアルミリアちゃんのシーンが来たときはもう心臓バックバクでした。

 以前マクギリスの部屋で彼の思想を聞いているときの彼女の雰囲気からして、ひょっとしたらギャラルホルンなんてどうでもいい!私はマッキーに付いて行くわ!」って感じになるかな?と思っていたのですが、思いっきり思い詰めてました。

 死んだと思っていた兄が生きていた。兄を追い詰めたのは婚約者だった。何か恐ろしいことが起きている。マッキーは何か恐ろしいことをしようとしている。ここでマクギリスを殺す!出来なきゃ自分が死ぬ!と行動するアルミリアちゃん、本当に11歳か……?!

 「マッキーの言ってることは全部おかしい」とちゃんと分かっているアルミリアちゃん、それでもマクギリスを愛してしまうから「私もおかしいわ」。なんだか登場人物の誰より大人な台詞を聞いたような気がしました。

 ちなみにアルミリアちゃんに対するマクギリスのこれまでの発言については意見が分かれるところだと思いますが、私はかなり本心を話していると思っている派閥です。

 

 

鉄華団について

 

 44話は鉄華団側もかなり動きがありましたね。絶対の後ろ盾として鉄華団と共にいたマクギリスでしたが、そのクーデター作戦が早くも窮地を迎え、クーデター部隊と鉄華団の戦力で二倍以上の武力を持つラスタル陣営と戦うことを余儀なくされてしまいました。

 ここでようやっとオルガ以外の鉄華団メンバーにも焦りが生まれてきます。しかし「まぁオルガが言うんだしいいか」レベルのもので、現状に異議を唱えるのは新入りのザックのみ。

 視聴者が散々心配していたであろうことをガンガン言ってくれた彼ですが、そんなザックにおやっさんは「お前みたいのが鉄華団にもっといれば、オルガは楽だっただろうに」と言い残して去ります。前後するメリビットさんの言葉にもあるように、恐らく鉄華団の大人たちは子供たちの行く末に様々な懸念を抱きながらも、彼らがやりたいだけやることを黙って見守ることに決めているのです。

 1期終盤のビスケットの弔い合戦では、彼らの自爆寸前の戦い方に呆れと怒りと恐怖を抱いていた様子のメリビットさんでしたが、彼らと戦場を潜り抜ける内に言いたい言葉は飲み込むようになってしまったんですね。

 あまりにも猪突猛進で前進しか目に入らないような鉄華団の少年達を前にしては、「何を言っても嘘になるような気がして」というのも、まぁ……分かりはするんですが、個人的には「もう言うの諦めちゃったのかぁ」という気持ちの方が強かったです。

 

 2期も終盤になってユージンがこれまで自分たちがオルガに何もかも判断を任せきりにしていたのではないか?と疑問を持ちましたね。

 もうこの時「よっしゃ!!!今からでも遅くない!!!みんなで会議しよう!!!」と観ながらガッツポーズしてたんですが、シノの「悩むのがオルガの仕事だろ?」「オルガが決めたことなら、迷わねぇ」という言葉に「だよな……」で納得していて、いやいやいやシノはまだしも副団長!!!!!!

 

 しかし実際現時点ではもう状況がのっぴきならない所まで来ていて、このまま鉄華団がマクギリスを裏切ったとしてもラスタル陣営が彼らを許すはずはありませんし、当然反乱分子として攻撃の対象になるので鉄華団としてもマクギリスと協力しラスタル陣営と対抗するしか道が残っていないんですよね。

 そもそも論ですが、火星の王の話をマクギリスから持ちかけられた時点で、オルガに頼りきりの体勢から脱却していなければ、どの道テイワズを抜けた彼らに路線変更の道筋は残らなかったでしょう。

 残る希望の光はクーデリアちゃんサイドから蒔苗氏あたりを頼ってもらって調停を持ちかけて貰い(ギャラルホルン内部の抗争に一介の経済自治区が介入できるのかは謎)、被害を最小限にギャルホルンの再構築を図る、くらいなんですが、これまでナレーションで散々不穏な印象を与えている「あの日」を迎えるということは何かしらの衝撃的な事件が起こるということで……

 当然今後鉄華団側にも主要メンバー内の戦死者が出てくるであろうことを考えると、今度こそオルガ自身が戦場で死ななければ気が済まない程の責任に押しつぶされることになるんじゃ?最近顔をみないオルガ専用獅電の最初で最後の出撃が爆発エンドとか本当に嫌だからね????と今から心配しています。

 アトラとの会話の中で三日月が「戦ってるほうが楽」と話しますが(アトラはそれにショックを受けているけれど)、そりゃ生命の危険を脇に置けば三日月としては楽だろうな~!?と……むしろオルガの顔が浮かびました。もうこんだけオルガにプレッシャー掛けまくって、退路をバンバン断っていく三日月が「戦いたくない」なんて言い出したらひっくり返ります。

 しかし戦う以外の選択肢を知らない、という状況の悲壮さを思えば、彼らの貧困を嘆くしかないし、現状も仕方ないと思ってしまうし思考が堂々巡りになります。

 ただただ、彼らが「目指す場所」に辿りつけるのを祈るしかないな……ここで明確に「こうしろ!!」と断言できないあたり、自分も言葉を飲み込む大人でしかないなと悲しくなってきました。

 

 毎週の展開が予想つかないことの連続なので、とにかく誰が死んで誰が生き残るのか、できれば誰も死んでほしくないな~~そんな上手い話ないかな~~なんて思いながら次回の放送を待ちます……